起振機により、表面波を人工的に地中に流し、その表面波を2つの検出器により検
出することで、地層の構成や硬軟を調べます。SS(スウェーデン式サウンディング試
験)とは違い、地中に穴をあけずに調査する方法です。
起振機の上下振動による波は、振源を中心に、地面の中で楕円の形の波が反時
計回り、回転しながら360度方向全てに広がっていきます。この時に、周波数が高い
波(200Hz)は波長が短く浅いところしか入らず、周波数が低い波(50Hz)は波長が
長く深いところに入ります。
硬い地盤では伝播速度は速く、軟らかい地盤では、波はゆっくり伝わります。
各周波数での波の伝播速度を、起振機より1〜2m離して設置した2個の検出器によ
り検出された位相差(時間差)と検出器間の距離により、レーリー波速度を測定し、各
種解析によって地盤の地耐力を推定します。
データーをパソコン入力し、区間速度グラフより換算式にて許容支持力換算グラフ、
及び地層ごとの許容支持力を算出し、地盤の硬軟や基礎の判定を行います。
報告書として、調査概要、近隣周辺状況、試験配置図、調査方法、ならびに区間速
度グラフ、許容支持力換算グラフ等データー解析による調査結果から、基礎仕様、及
び軟弱地盤対策をご提案いたします。