地盤改良工事の中でも最も一般的で、公共施設や道路工事などにも
多く使われている信頼性の高い汎用的な工法です。比較的浅い深度
において、地耐力にばらつきのある地盤などに効果的な対処方法で、
地盤強度の増強と均一化を目的とします。建築予定地の土を掘り起こ
し、セメント系の固化材を混ぜ強固な土質にしますが、固化材による近
隣及び植物、芝生などへの影響はありません。
<施工手順> |
@土の掘削及び固化材の混合、攪拌 |
A埋め戻し |
B締め固め |
家の基礎部に沿って地面を筒状に掘削し、そこにセメント系固化材を
流し込み地中に柱状の支持体を作ります。騒音と振動が低く残土の少
ない工法で、中層改良に適しています。地盤条件の制約をうけないた
め、ほとんどの地盤で工事が出来ます。
<施工手順> |
@所定の深さまでスラリーと共に攪拌 |
A固化材スラリーを注入しながら攪拌混合 |
B基礎どおりに杭打設 |
地盤条件の制約が少なく、土質の制約を受けない工法で、鋼管もしく
はコンクリート製の杭を、家の基礎部分に沿って埋め込み、地中に支持
体を作ります。振動や騒音が少なく小型の機械で施工できるため、住
宅街などにも適した工法です。
<施工手順> |
@機械に取り付けられた杭を、地面と垂直に立てます |
Aモーター部分により杭を回転させ設計深度まで杭を到達させます |
B基礎どおりに杭打設 |
我が国では、軟弱地盤上に建設される建築物の多くは、杭基礎によって支持されることが多く、建
築物の軟弱地盤対策は各種の杭基礎に依存しているといっても良い。しかし、軟弱層が厚く杭の支
持地盤の深さが深くなると、建築物の規模が小さい場合などでは、杭基礎を用いるよりも適当な地盤
改良工法を用いた方が経済的に建設できる場合も多い。また、杭基礎を用いるよりも適当な地盤改
良工法を用いた方が経済的に建設できる場合も多い。また、杭基礎を用いる場合には、掘削土を外
部に破棄する必要があり、今日では、残土の処分場問題や、輸送コスト、沿線道路におけるダンプ騒
音、振動、土煙などの環境問題を生じている場合もあります。これに対し、地盤改良工事は敷地地盤
を必要な深さまで固め、現地の地盤を土砂を排出せずそのまま基礎地盤として利用できます。